エネルギー自給

エネルギー自給について

私がエネルギー自給を志すようになったのは、一冊の本を読んでから。

それは、建築家、中村好文さんの著書「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」です。中村さんは、とても魅力的な小屋をいくつもデザインされているんですが、その中でも「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」で紹介されている、線と管に繋がっていない住宅「LEMM HUT」は、とても衝撃的でした。

中村さんは、電気が通ってない、水道もガスもない、ライフラインを完全に自給する、そんな小屋をデザインしたんです。電気は、少量太陽光で補いますが、火力は炭。水道は雨水。こんなので暮らせるの!?という暮らしですが、そんな不便であろう生活が、何故だかとても魅力的に思えました。

ああ、素敵だな、これが、自然の中で、自然に暮らす、人間の本来の姿なんだな、そんな風に感じました。

自然の中で、自然に発生するエネルギーを暮らしに活かす。これって、とても当たり前で理に適った生き方だとは思いませんか。

 

もちろん、こんな原始的な生き方をしなくても、お金を出せば、色々なものが買えます。

エネルギーを自給するために必要な、太陽光パネル、蓄電池、水を浄化するシステム、お金を出せば、大抵のものは買えます。

でも、そうして知識もなく買ったものによって得たエネルギーでの暮らしは、今までの都会で暮らしてきた暮らし方と、何が違うのでしょうか。

 

まずは、自然の中で生きる、そのことを肌で感じて、自分で生きていく術を身に付けていかなければ、エネルギーを自給しているとはいえません。

そうして生きていく経験を積んでいかなくては、生きていくための柔軟性が身に付かないでしょう。

暮らしというのは、柔軟性が無くてはならない。

何かアクシデントがあるのは当たり前。むしろ、何も起こらなかったり、何も変らない、ということが違和感です。

何かが起こっても、原理・原則が分かっていれば対応できる。それこそが、自然の中で自給して生きる、ということではないでしょうか。

 

まずは、自分で小屋を建てて、エネルギーが自給できるような仕組みを作り上げたい、そんな風に考えております。